2025年12月5日
シンガポールで性的サービスを装う詐欺、被害額Sドル2万超
シンガポール警察は、2025年11月以降、オンラインで性的サービスを装った詐欺によって、少なくとも6件・合計2万Sドル相当の金銭被害が報告されたと発表した。
この手口では、詐欺師がSNS(例:TikTokなど)を通じて被害者に接近し、「ビデオ通話」や「性的サービス」を口実に悪質なアプリのダウンロードを促す。インストール後、そのマルウェアはスマホやPCに保存された写真、連絡先、チャット内容などに遠隔アクセスし、プライベートな動画や画像を抜き取り、被害者を脅迫。連絡先やSNS上の知人にその映像を送ると偽り、金銭の送金を要求するという。
こうした「リモートアクセス型マルウェア」を使った脅迫型の詐欺(いわゆる sextortion)が最近、国内で増えている点にも警戒が必要である。近年、シンガポール全体では詐欺被害が急増しており、特にマルウェアを使った不正アクセスや金融資産の詐取が深刻な問題になっている。
当局は、不審なアプリのインストールやSNS上の見知らぬ誘いに応じることを避け、セキュリティ対策(OS・アプリのアップデート、ウイルス対策ソフトの導入、多要素認証の有効化など)を徹底するよう呼びかけている。
ユーザー各位は、自身のデジタル機器の安全管理と、不審な連絡・誘いに対する警戒を改めて強める必要がある。


