シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPSIA機内トイレ故障、乗客のプライバシー侵害

社会

2025年12月3日

SIA機内トイレ故障、乗客のプライバシー侵害

 シンガポール航空(SIA)の機内トイレで、ドアのロック機構の故障により、利用中の乗客が二度にわたって他の乗客に露出させられるという衝撃的なトラブルが報じられた。報告によれば、11月5日のシンガポール発デリー行き便のビジネスクラス利用者が、後部ラバトリー使用中に、別の乗客によってドアを開けられてしまったという。第一回目はすぐに閉め直されたものの、二回目も同様のことが起き、彼は「ロックは完全に機能しておらず、ドアが開いたままになっていた」「プライバシーの侵害と屈辱を感じた」と説明している。
 
 その後、客室乗務員が「ロックに不具合があった」と認めたものの、謝罪にとどまり、さらに補償や十分な対応はなかったという。乗客は事後にSIAへ連絡を取ったものの、「不誠実な謝罪だった」と失望感を示した。彼は今回の件を「単なる不便ではなく、重大なサービス上の管理ミスであり、人によっては性別が影響したのではないか」と疑問を呈している。
 
 このような機内トイレでのプライバシー侵害は、航空会社にとって重大なイメージダウンであると同時に、安全・衛生・設備管理の透明性を巡る議論を改めて浮き彫りにした。現在、SIAの公式コメントは確認されておらず、同様の事案が他に報告されているかは不明だ。
 
 今回の事例は、乗客の安心・安全な搭乗環境の確保と、設備点検および欠陥時の対応強化の必要性を改めて印象づけるものとなった。

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