シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP車載ユニットで渋滞を即時通知、11月26日から本格運用

社会

2025年11月27日

車載ユニットで渋滞を即時通知、11月26日から本格運用

 シンガポールでは11月26日から、車両に搭載されたオンボードユニット(OBU)を通じ、事故、故障車、道路工事、車線規制、通行止めなどの交通障害情報がリアルタイムでドライバーに通知される仕組みが本格稼働する。これにより高速道路や主要幹線道路でのトラブルを走行中に把握でき、早期のルート変更が可能となる。
 
 本機能は次世代道路課金システム「ERP2.0」の一環として導入され、従来の車載器に代わり、衛星測位技術を活用する仕組みである。段階的に対応エリアを拡大しながら運用され、2026年までに全国の対象車両への設置が完了する予定である。
 
 今後は走行中だけでなく、出発前の時点でも交通障害の把握が可能となり、通勤時間の調整や混雑回避につながると期待されている。さらに駐車場の空き情報、将来的な通行料支払い機能の拡張なども予定され、単なる課金装置から総合型交通支援システムへと進化する見通しである。都市交通の効率化を進める国家戦略の重要な一歩といえる。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP車載ユニットで渋滞を即時通知、11月26日から本格運用