2025年11月20日
シンガポール代行文化相、香港ファン侮辱発言を撤回し謝意表明
シンガポールの文化・コミュニティー・青年相代行(兼 上級国務相教育担当)デイビッド・ネオ氏は、11月18日に行われたサッカーアジアカップ予選・香港戦後の発言について、「より敬意を払うべきであった」と述べ、香港の選手とファンを「idiots(愚か者)」と呼んだ発言を撤回したと明らかにした。
同試合は香港の啓徳スタジアムで実施され、シンガポール代表は2−1で歴史的勝利を収め、開催国として出場した1984年以来、初めて実力でアジアカップ本大会進出を決めた。試合後のロッカールームを撮影した動画がSNS上で拡散し、ネオ氏が選手に対し「香港のファンは全員idiotsで、選手もidiotsのようにプレーしていた」などと発言していたことが明らかになった。
SNSでは「発言はやりすぎであり撤回すべき」(利用者の指摘)との批判が相次ぎ、ネオ氏は自身のInstagramで「確かにもっと敬意を払うべきであった。発言は撤回する。香港代表は非常に強く、ファンも全力で応援していた。それを尊重すべきである」とコメントした。
香港側は4万7,762人の大観衆が声援を送り、序盤は世界ランク148位の香港が主導して15分にマット・オアが先制した。しかし、155位のシンガポールは後半に立て直し、シャワル・アヌアールとイルハン・ファンディが得点し逆転に成功した。
一方、ネット上では「ロッカールームでの言葉は外に出すべきではない」「香港側のロッカーではもっと激しい発言があったはず」と擁護する意見もあったが、「スポーツマンシップに欠ける」との批判も残った。ネオ氏は「代表への応援を強め、議論を前向きな方向へ進めたい」と述べ、事態の収束を図っている。


