2025年10月23日
チャンギ空港、第3四半期の旅客数1,730万人を記録 前年同期比3.1%増
シンガポールのチャンギ空港は2025年第3四半期(7〜9月)において、旅客数が1,730万人に達し、前年同期比で3.1%増加した。空港運営会社チャンギ・エアポート・グループ(CAG)が10月22日に発表した最新統計で明らかになった。
月別では7月に約600万人、8月に590万人、9月に550万人が利用。国別では中国が最大の旅客市場で、次いでインドネシア、マレーシア、オーストラリア、インドが続いた。中でも中国(9.7%増)とベトナム(11.3%増)が最も高い伸びを示した。
主要都市別ではクアラルンプール、ジャカルタ、バンコク、デンパサール(バリ)、上海が上位5都市で、特にシンガポール-ジャカルタ便は2桁成長を記録した。航空機の離着陸回数は9万1,600回で、前年同期の9万2,100回とほぼ同水準であった。
CAGのリム・チンキアット副社長は「年末の旅行シーズンに向け、チャンギ空港は地域の接続性をさらに強化し、旅行者により多くの選択肢と利便性を提供していく」と述べた。
第3四半期には新規路線も相次ぎ、インドネシアのペリタ航空が8月にシンガポール-ジャカルタ線を開設。中国の海南航空は9月にシンガポール-海口-長春線を就航し、10月には龍航(Loong Air)が張家界への便を開始した。
また、スクートは2025年12月から2026年2月にかけて、ラブアンバジョ、メダン、パレンバン、スマランの4都市への新規路線を順次開設する予定である。
貨物取扱量も堅調で、7〜9月の航空貨物は53万1,000トンと前年同期比3.7%増加。主な貨物取引先は中国、米国、オーストラリア、香港、インドであった。


