2025年10月9日
シンガポール・プールズ、2024/2025年度の売上高127億Sドルを記録
シンガポール唯一の合法賭博運営企業であるシンガポール・プールズは、2024/2025会計年度の売上高が127億Sドルに達し、前年の122億Sドルから増加したと10月8日に発表した。
このうち約97%にあたる123億Sドルが、賞金支払(94億5,000万Sドル)、賭博税・税金(22億8,000万Sドル)、トートボードへの拠出金(5億7,500万Sドル)として国民へ還元された。残る3億5,300万Sドル(3%)は運営経費に充てられた。
シンガポール・プールズは、宝くじ(Toto、4D、シンガポールスウィープ)やスポーツ賭博、競馬を扱うトートボードの子会社である。トートボードは財務省管轄の法定機関で、賭博収益の余剰分を社会福祉や地域活動支援に充てている。
トートボード、シンガポール・プールズ、シンガポール・ターフクラブから成るトートボード・グループ全体の2024/2025年度収入は37億500万Sドルで、前年の36億6,000万Sドルから4%増加。主な収入源は賭博・ゲーム関連の32億8,500万Sドルで、カジノ入場料収入は1億3,900万Sドル(入場料は1人当たり150Sドル)であった。
トートボードによると、収入増の要因はスポーツイベント数の増加によるスポーツベッティング売上拡大と、安定した宝くじ収益である。収入のうち23億4,400万Sドルが税金や法人税として国庫に納められ、前年より2%増加した。
さらに同年度の助成金支出は5億6,800万Sドルで、前年の5億2,200万Sドルから9%増。健康促進、地域福祉、社会支援、スポーツ、芸術など多分野の取り組みを支援した。
また、シンガポール・プールズ単体でも約240万Sドルを寄付し、230の慈善団体や地域活動を支援。パートナー企業とともに175万Sドルを追加寄付した。年間163件のボランティア活動が行われ、延べ7,589時間、社員の53.7%が参加。コミュニティ・チェスト、チャイルド・キャンサー・ファウンデーション、パラアスリート支援、地元サッカー団体などが恩恵を受けた。


