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経済

2025年10月3日

ゴンチャ、シンガポールで一部店舗閉鎖 公式サイト・SNSも停止状態に

 台湾発の人気タピオカティーブランド「ゴンチャ(Gong Cha)」が、シンガポールで一部店舗を閉鎖し、公式ウェブサイトおよびSNSアカウントも停止していることが10月2日に確認された。ゴンチャ・シンガポールのInstagramおよびFacebookページは閲覧できず、公式サイトもオフライン状態にある。
 
 フードデリバリーアプリ「GrabFood」や「foodpanda」上でも、複数店舗が「閉店」または「利用不可」と表示されている。一方、一部店舗では10月6日から12月31日までの営業予定時間が記載されているものもある。国際版サイトの店舗検索機能ではシンガポールの店舗が引き続き表示されているが、営業時間などの詳細は不明である。
 
 取材時、ブギス・ジャンクション店は赤い紙で看板が覆われ閉鎖されていた。7月には「I Love Tampines」Facebookページが、シメイ駅構内店の閉店を報告。また、ビジネス情報サイト「Yelp」では100AMモール店が「閉店」と表示されている。
 
 企業登録庁(ACRA)の記録では、ゴンチャ・シンガポールは10月2日時点で「存続中」とされており、直近では2024年9月26日に2023年度分の年次報告を提出している。しかし、同社へのメールは送信不能で、登録電話番号も応答がない状態だ。
 
 消費者の反応は分かれており、「昔よく飲んでいたので少し寂しい」(35歳・女性コンサルタント)と惜しむ声がある一方、「今は他ブランドの方が魅力的」(26歳・男性大学卒業生)との意見もあった。特にiTeaやチチャサンチェン、Koiなど競合ブランドの品質・価格・利便性を挙げる声が目立った。
 
 ゴンチャは2009年にシンガポールへ進出し、かつては84店舗を展開。2017年には旧フランチャイジーRTGホールディングスが全店舗を国産ブランド「LiHO」に転換したが、同年末に新フランチャイジーのゴンチャ・シンガポールが再上陸を果たしていた。かつては年間売上3,000万Sドル超を記録し、世界売上上位3市場の一つとされていた。

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