2025年9月24日
トゥアス検問所で37歳男を逮捕 ヘロインなど3.8kgの薬物押収
シンガポール当局は、トゥアス検問所で車両から3.8kg超の薬物が見つかり、37歳のマレーシア人男性を9月20日に逮捕したと発表した。移民関税庁(ICA)と中央麻薬取締局(CNB)が9月23日に共同声明で明らかにした。押収された薬物の末端価格は27万2,000Sドル超と推定される。
ICA職員が車両の後部ブートパネルに隠された黒い包み2個を発見し、薬物が疑われたためCNBが詳細検査を実施したところ、車内の複数の隠し場所からさらに6個の包みが見つかった。最終的に押収されたのはヘロイン1.908kg、大麻1.655kg、覚醒剤(アイス)268gである。これらは約1,300人分の一週間の乱用需要に相当すると当局は説明した。
シンガポールの厳格な麻薬関連法では、純粋ヘロイン15g以上、メタンフェタミン250g以上、大麻500g以上の輸入・輸出で有罪となれば死刑が科される可能性がある。今回の摘発はそれを大幅に上回る量であり、重大な事案と位置付けられている。
現在も捜査が進行中であり、当局は密輸ルートや背後関係の解明を急いでいる。今回の事件は、直前に行われた5カ国合同作戦で約110kgのメタンフェタミンが押収された国際的な薬物摘発に続くものであり、域内での違法薬物流通の広がりに警戒感が高まっている。


