2025年8月22日
HSA、ラッフルズプレイスとハジレーンで摘発 18人拘束・電子たばこ82本押収
シンガポール保健科学庁(HSA)は8月19日から2日間にわたり、ラッフルズプレイスとハジレーンで反ベイプ(電子たばこ)取締りを実施し、18人を拘束、電子たばこ82本(うち加熱式スティック62本を含む)を押収した。対象者は24歳から48歳で、違反者には最高2,000Sドルの罰金が科される。
現場に同行した報道によれば、摘発された多くの者は不意を突かれ、屋外飲食店で「目立たず吸える」と考えた者も摘発された。2018年から禁止されているベイプだが、押収件数と違反者数は増加傾向にある。直近では8月15日の一斉摘発で、バーやカラオケ店などから280本以上が押収され、640人超が調査を受け、115人が違反で摘発された。
ローレンス・ウォン首相は国家談話で、ベイプを薬物問題として扱い、より厳しい処罰を導入すると表明した。特にエトミデートを含む違法ベイプ「Kpods」の拡大が懸念されており、今後は乱用者や密売人に対し、麻薬取締法と同等の措置として強制リハビリや再犯時の懲役刑が科される見通しである。オン・イエクン保健相も7月20日、エトミデートを麻薬乱用法に暫定指定すると発表した。
HSAは香港衛生署と情報交換を進め、Kpods摘発強化のため捜査官を募集し、800人以上の応募を得ている。また、市民からの通報窓口を設け、禁煙支援プログラム「I Quit」も提供している。自主的に支援を求める者は処罰対象とならないとされ、当局は「社会全体での違法ベイプ撲滅」を呼び掛けている。


