シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP海底捞、クラークキー旗艦店を8月末閉店 郊外3店舗に続き撤退

経済

2025年8月15日

海底捞、クラークキー旗艦店を8月末閉店 郊外3店舗に続き撤退

 中国発の人気火鍋チェーン「海底捞」は、シンガポール進出第1号店であるクラークキーの旗艦店を2025年8月31日に閉店する。テナント契約満了に伴うもので、会員向けに8月13日に通知が送られた。同店は2012年にオープンし、多くの地元客に火鍋文化を紹介してきた。運営側は「今後も多様な業態と上質な食体験を通じて市場に貢献する」とコメントしている。
 
 今回の閉店は、ベドック、パシリス、プンゴルの郊外3店舗の閉鎖に続く動きで、人件費や賃料、立地などを踏まえた経営資源の最適化の一環。物件管理会社のキャピタランドは13年にわたる協力関係に謝意を示し、契約終了後は新テナントに刷新すると発表した。
 
 不動産コンサルのサヴィルズによれば、中部地域の小売賃貸需要は弱く、第2四半期の空室率は8.2%に上昇。ダウンタウン・コア地区では7万5,000平方フィートの占有減があり、賃料は0.9%上昇したものの需要は伸び悩んでいる。高騰する運営コストや強いシンガポールドルによる海外消費流出が影響し、小売や外食産業は低調。政府消費券の配布で販売促進効果は見込めるが、経済指標や雇用情勢が横ばいの中、今後も店舗の入れ替わりが増えると予測されている。

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