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経済

2025年8月5日

シンガポール北西部で地元就職支援ポータル「Jobs Anywhere @ North West」開始

 シンガポール北西部の住民が、自宅近くでの就職機会をより簡単に見つけられるようにするため、新たな求人ポータル「Jobs Anywhere @ North West」が8月2日、ウッドランズのCauseway Pointで開催された「SkillsFuture Festival @ North West」で正式に立ち上げられた。
 
 このポータルは、NTUC傘下の雇用能力開発機関「e2i(Employment and Employability Institute)」と求人プラットフォーム「FindSGJobs」により運営されており、北西地区(Holland-Bukit Timah GRC、Marsiling-Yew Tee GRC、Nee Soon GRC、Sembawang GRC、Bukit Panjang SMC)を対象に、約1万件の求人情報を掲載している。
 
 求人には、理美容店やホーカー(屋台)のアシスタントなど、地域密着型の職種も多く含まれており、柔軟な勤務形態を希望する家庭の事情を抱える求職者に配慮した内容になっている。
 
 北西地区の市長であり、Marsiling-Yew Tee GRCの国会議員でもあるアレックス・ヤム氏は、「長年の住民からのフィードバックに基づき、柔軟またはパートタイムの仕事を地域で探すことが難しいという声に応える形でこのポータルを開発した」と説明した。
 
 このプラットフォームでは、求人マッチングだけでなく、キャリアガイダンスや就業支援リソースの提供も行っており、若者にとっても適切な助言やスキルアップの機会を得られる場になっている。
 
 フェスティバルでは、NTUC Learning Hub、James Cook Institute、Republic Polytechnicを含む10の教育機関が出展し、デジタル、グリーン、ケア分野(社会福祉、幼児教育、医療、地域介護など)の講座を紹介した。
 
 56歳のKameeni Mehtaさん(ウッドランズ在住)は、人工知能(AI)の講座を探してイベントを訪れ、週末開催の2講座に申し込みを決めた。「年齢を重ねても油断してはいけない。AIは誰にとっても刺激的で、学びがいがある」と話した。
 
 地元の中小企業経営者にも期待が高まっている。漢方ヘアケアサロン「Two Herbs」の経営者リム・キアン・ホン氏は、「これまでは店舗の窓に求人広告を貼るしかなかった。柔軟な勤務条件を提示しても地元の人材確保は難しかったが、新ポータルに期待している」と語った。
 
 このフェスティバルは8月2日と3日の2日間、Causeway Pointで開催される。

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