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経済

2025年7月28日

マリーナセンターとガーデンズ・バイ・ザ・ベイ東側を結ぶ新橋、2026年着工へ

 シンガポールの都市再開発庁(URA)は、マリーナセンターとガーデンズ・バイ・ザ・ベイのベイイーストガーデンを結ぶ新たな歩行者・自転車用橋の建設工事を、2026年第1四半期に開始し、2029年までに完成させる予定であると発表した。
 
 7月17日に公表された設計・建設に関する事前資格審査入札によると、この橋は「シンプルかつ時代を超えて優雅」で、「卓越した建築的価値を持つ」デザインが求められている。この構想は、6月25日に発表された「ドラフト・マスタープラン2025」に基づいて進められている。
 
 橋は、ベンジャミン・シアーズ橋と並行する形で建設され、マリーナチャンネルに大きな存在感を放つランドマークとして位置付けられており、F1シンガポールグランプリや水上スポーツ大会など、国際的なイベントの背景にもなる見込みである。
 
 構造面では、水面上に浮かぶような軽快な印象のデッキ(通路)が設計される予定で、夜間のライトアップにも専門家が関与。両端の緑化計画には国家公園局(NParks)からの助言があり、樹木管理のための樹木医や造園専門家も起用される。
 
 また、建設中でもマリーナチャンネルを航行する船舶への配慮が求められ、歩行者・サイクリストが通行可能な代替ルートの確保も義務付けられている。さらに、主要な国際スポーツイベント(2027年アジア太平洋スプリントカップや2029年SEAゲームズなど)の期間中は、工事の一時停止が義務づけられる。
 
 現在、マリーナセンターからベイイーストガーデンへのアクセスは、ヘリックス橋からマリーナ・バラージを経由し、徒歩で1時間、自転車で20分程度を要する。新橋の完成により、よりスムーズでバリアフリーな移動が可能となり、将来的に建設予定の「ファウンダーズ・メモリアル」へのアクセス向上も期待されている。
 
 この橋は、公共の利便性と都市景観の融合を図る重要なインフラとして、今後のマリーナ湾岸地域の発展に大きく寄与すると見られる。

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