2008年11月3日
お茶の種類と効能
ここシンガポールに住んでいると、中国茶はとても親しみやすい飲み物だと思いますかが、皆さんはよく飲まれますか?「中国茶を習った」と言う方も多いようです。実は、私も8年程前に習った経験があります。中医師としては、中国茶は中薬の起源なので、美味しいお茶を入れることもさることながら、「お茶は身体に良いとは言うけれど、ではこのお茶は身体に対してどんな効能があるのかしら?」というのが気になります。しかし、講習ではその辺のことは知る事ができませんでした。もし効能を知っていれば、身体の調子に合わせて飲めて病気の予防、健康の増進につながるのではと、中国と日本の本を色々調べてみました。この連載では、日常的に皆さんにも使っていただける中国茶の知識を今回からご紹介していきたいと思います。
中国茶は基本的に発酵の仕方と程度で色が6種に分かれ、そこに花茶が入り7種となります。効能とお茶の種類の一部についてまとめましたので右の表をご覧下さい。
表の中に、よく飲むお茶はありますか?ほんの一部ですが、効能を知ると、どのお茶をどの様な時に飲めば身体に良いかが分かり、日々の健康に役立つのではないでしょうか。
次回からは、中薬を使って作るお茶を紹介していきます。こんな症状の時はどんなお茶を飲んだら良いの?といったご質問などありましたらアジアエックス編集部(editors@asiax.biz)までお寄せください。今後ご紹介する中で取り上げて行きたいと思います。
文=島田久仁子(Kuniko TCM & Healthcare 中医師)
1991年来星。針灸師の教育を受け、診療所に勤務。「天気ヘルス」を設立し、太極拳、気功、骨格運動、家庭の中医学等、自己の治癒力を高める指導を始める。当地の厚生省による中医師及び針灸師国家試験制度の実施にあたり、新加波中医学院にて6年修業。国家試験を経て中医師及び針灸師として認定登録。新加波中医師公会会員。恩師曹光裕博士に師事。中華医院所属。現在「天気ヘルス」を「Kuniko TCM & Healthcare」と改め、上記の指導に加え健康相談及び治療を行っている。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.133(2008年11月03日発行)」に掲載されたものです。