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マレーシア

2004年7月6日

ボルネオ島のリゾートホテル

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アジアのリゾート地と呼ばれる場所も数限りなくあれど、その誕生の形態でみると二つのタイプに分かれるのはご存知ですか?

ひとつはツーリスト、特にバックパッカーが特定のビーチなどに長期滞在することにで自然発生的に地元のレストランランやバー、みやげ物店が集まり発展していったエリアで、アジアと欧米のカルチャーが融合し独特の雰囲気を醸し出しています。代表的なのはプーケットのパトンビーチやバリ島のサヌールなどです。

もう一方で政府または地元の資本家が主導して短期的に開発した大型のリゾートがあります。代表はビンタン島、ランカウイ島、バリのヌサドゥアエリアですが、そのホテルのほとんどが大型デラックスクラスなので高級感ではこちらに軍配があがります。

ボルネオ島に国際級のリゾートホテルが建てられたのもここ何年かのことで、やはり後者の部類に属します。しかしながら、建設ラッシュで同じタイプのホテルが乱立して面白みにかけるということはありません。ボルネオならではの個性的なリゾートホテルがあるのが特徴です。

 

シャングリラズ・ラサリアリゾート

02コタキナバルのリゾートホテルで立地条件が抜群なのはラサリアリゾートです。マレーシアでは唯一自然保護区を敷地内に所有しており本格的自然派リゾートと自慢しているのもうなずけます。

自然保護区にいるオランウータンの観察はここの最大の売りなのですが、動物園ではなくリハビリ中のオランウータンを見守るという自然管理が優先されるため見学者の制限を設けています。

「人間側が節度をわきまえるべし」という、日頃考えることはない自然との境界線を意識させるコンセプトが消費型の従来のリゾートとは一線を画しています。とは言っても押しつけがましさや堅苦しさはみじんもなく、反対にゲストに自慢の自然環境の中で思う存分遊んでもらおうという心遣いを感じさせてくれます。

 

03クラブメッドばりに用意された毎日のアクティビティは大人、子供向けがあり、無料のキッズクラブに子供をあずけて隣のゴルフコースでプレイというのが簡単です。しかもリーズナブルにこれが実現できるリゾートは以外と多くはありません。

面白いのは約1億5000万円をかけて昨年建設された新しいレストラン「コースト」です。ビーチでサンセットを眺めながら食事できるバー&レストランなどはどこにでもありそうですが、ここで驚きなのはシンガポールでも見かけないそのモダンすぎるデザインの空間がボルネオの田舎ビーチのすぐ波打ち際にあること。

自然派のホテル園内では都会的な雰囲気とのギャップにやや違和感を覚えるかもしれませんが、ゲストをとことん楽しませるというシャングリラチェーンの遊び心のようです。

 

ザ・エンパイアー・ホテル

04ブルネイ共和国までは約二時間のフライトですが、その神秘性ゆえか、親しみを覚える身近な国ではありませんでした。

このホテルは、三年前に同国初の国際級リゾートとしてオープンした観光産業の目玉です。

とにかく豪華絢爛が売りのホテルです。圧巻なのはアトリウムとよばれるフロント玄関がある建物。フロントレセプションから奥のスペースは見上げんばかりの高低差がある高層の吹き抜けで、海側はピカピカに磨き上げられた曇りひとつない全面ガラス張りです。内装は色違いの大理石を組み合わせた柱とシルクの装飾でできた壁。この「ゴージャスさ満喫」の巨大空間で記念撮影をするおのぼりさんが絶えません。

 

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あのビル・クリントン元大統領が滞在したエンパイアースィートルームなどは、室内プールまでついていてまさに贅沢の極みですが、一般のツアーではスペリアールーム利用となりますので本館とは別棟となります。予算がある場合は、デラックスルームにするとスペースの広い本館側に泊まれるのでこちらがおすすめ。

海を水平線まで見渡せる広い庭がありますが、実際に海で泳ぐ人はありません。ビーチフロントの景観にあわせて作られた塩水のプールや人口の砂浜が、海で遊んでいるような演出をしてくれます。毎週日曜日に、カーニバルとして巨大でカラフルなビニール製の遊具施設をプールに浮かべるので、子供たちは大喜びです。

お酒が飲めない国としての印象が強いのですが、外国からの持ち込みは限定で許可されているのでルールを守れば個人での飲酒は可能です。

正直にいうと、超デラックスホテルとしての施設のゴージャス感と比べるとスタッフのホテルマンとしてのサービスにはもの足りなさを感じます。国としてホテル業の歴史が浅いので、スタッフ育成が十分でないこと、国民の生活レベルが高くのんびりとした気質である等が理由かもしれません。

あくまで都会的で迅速・正確なサービスと比較しての話ですので、明るく素朴なスタッフと会話を楽しむなど、ブルネイのペースにあわせてのんびりとすることが滞在のポイントとなります。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.001(2004年07月06日発行)」に掲載されたものです。
文= AsiaX編集部

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