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社会

2019年12月13日

建物からの窓の落下は48件、原因は手入れ不足

 建設業管理庁(BCA)と住宅開発庁(HDB)は12日、1~11月の建物からの窓の落下は48件で、ほとんどが手入れ不足によるものだったと発表した。窓落下に対し住宅所有者には罰金、禁錮刑が科せられるため、両庁は住宅所有者に対し半年ごとの点検・手入れを要請している。
 
 BCAは今年、7人の住宅所有者に罰金を命じた。2006年以降の累計では、352人が罰金を命令され、92人が起訴された。罰金額は最高1万Sドル(約81万円)で、禁錮刑は最長1年。
 
 BCAの構造検査部によると、シンガポールは高層住宅が多く、窓の落下により通行者がけがを負う危険性が高い。
 
 今年起きた48件の落下の半分は開き窓で、アルミニウム鋲の腐食が原因のほとんどを占めた。アルミニウム鋲は劣化しやすいため2014年以降、ステンレスの鋲に替えることが法律で決められている。
 
 残りの落下事件のうち、19件は引き窓で、ほかはがらり式の窓だった。窓を開くあるいは閉じる際、過剰な力をかけたため窓が枠から外れ落下したという例が見られた。
 
 BCA、HDBは共同声明で、半年ごとの簡単な点検、油さしを、また部品交換には認定業者に依頼するよう、住宅所有者に呼び掛けた。

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