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経済

2019年11月27日

10月の製造生産高、予想外の4%増

 
シンガポール経済開発庁(EDB)が11月26日発表した10月の製造業生産高は前年同月比4%の増加で、エコノミストの予想(1.4%の減少)が外れた。変動の激しいバイオ医学部門を除いても生産高は0.2%の増加だった。
 
 OCBC銀行のエコノミスト、セレナ・リン氏は「第4四半期経済の先行き明るさを示唆するもの」とコメントした。生産高は前月比(季節調整後)では3.4%の増加だった。
 
 部門別実績(前年同月比)は、バイオ医学部門の生産が24%増だった。薬品生産が30%、医療機器生産が13%、それぞれ増加した。
 
 精密工学部門の生産は3.4%増で、精密モジュール・コンポーネントの生産が10%増加した。
 
 電子部門は0.4%増に好転した。情報通信機器・デジタル家電の生産が24%増だった。ほかに、コンピューター周辺機器、データストレージも増加したが、半導体生産は減少した。年初10カ月間の電子部門の生産は前年同期比6.5%の減少になる。
 
 10月の運輸工学部門の生産は2.4%減だった。航空関連の生産は増加したが、リグなど海洋・オフショア業が23%減と不振を極めた。
 
 化学部門は10%減と最大の減少幅だった。保守作業のための工場の操業一時停止が影響した。
 
 その他製造部門は7.3%増加した。食品、飲料、タバコの生産が増加した。

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