シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPGDP増加率見通しを修正、第3四半期の成長を好感

経済

2019年11月22日

GDP増加率見通しを修正、第3四半期の成長を好感

 
 通産省は今年通年の国内総生産(GDP)増加率予想を、0~1%から0.5~1%へ修正した。第3四半期の増加率が0.5%と、第2四半期実績(0.2%)を上回ったためだ。前期比(年率換算)では第3四半期のGDPは2.1%の増加で、景気後退(2・四半期連続の前期比でのGDP減少)は回避された。
 
 景気の先行きについて、シンガポール経済開発庁(EDB)は電子部門の回復を予想しており、リム通産事務次官は来年のGDP増加率は0.5~2.5%になると、初めて来年の予想を示した。
 
 企業・事業体の組成、閉鎖動向では、事業体の組成が減少傾向にある。通産省エコノミストのジョナサン・リン氏がまとめた報告書によると、情報技術(IT)分野の新興企業と卸売業に従事する事業体の動向が統計を左右した。統計では取締役、総務担当役員、職員が1人かそれ以上いる組織を会社、個人経営の事業またはパートナーが20人以内の共同経営事業を事業体に分類している。
 
 1~9月に設立された事業体(設立数から閉鎖数を引いた正味)は9,880で、前年同期より31%減少した。企業の組成は2%減の3万2,650社だった。しかし過去5年間の平均(2万8,660社)を上回った。事業体では、運輸・倉庫以外の部門で閉鎖が前年同期より増加した。

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