シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPAI採用では中国企業を排除しない=バラクリシュナン外相

経済

2019年11月20日

AI採用では中国企業を排除しない=バラクリシュナン外相

 
 ビビアン・バラクリシュナン外相(スマート国家計画担当大臣)はスペインのバルセロナで開催のスマート・シティー・エキスポ世界会議に出席した際、同行記者団との会見で、中国企業を含めすべての関係者と今後も手を携え、人工知能(AI)を採用・展開すると述べ、米国のような中国企業排除の立場をとらない方針を言明、「世界中のパートナー企業、機関はシンガポールに不可欠だ。投資、技能・知識を小国シンガポールにもたらしてくれる」と語った。
 
 米トランプ政権は10月、顔認証技術のセンスタイム、依図科技など中国の28社をブラックリストに掲載し、米企業に取引を禁止した。バラクリシュナン氏は、シンガポールとしてどちらか一方の味方をすることはないが、米企業が開発したシステムが互換性の問題から中国企業が作ったシステムで作動しない、という問題も起こると述べた。加えて、そうした先行き不透明要素はあるが、シンガポールはAI開発の中心地となるのに必要な資質を備えているとし、「言ったことは実行する。それがシンガポールのセールスポイントだ」と述べた。
 
 中国企業では、アリババ、華為、百度、テンセントがシンガポールにAIセンターを開設している。

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