シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP25年までに入国審査を完全自動化、外国人も利用可能

政治

2019年11月14日

25年までに入国審査を完全自動化、外国人も利用可能

 
 国家AI(人工知能)戦略では2025年までに入国審査の完全自動化が実現する。シンガポール市民だけでなく外国人も適用対象で、指紋、顔、光彩認証技術を利用する。既にチャンギ空港第4ターミナルで完全自動化システムが導入済みで、使用されているのは顔認証技術。多様な場所で撮影した写真を認証に用いることで、通関効率が最大20%改善したという。
 
 住宅団地管理では22年をめどにチャットボット(AIを活用した自動会話プログラム)を導入し、問題が生じた際に住民が行政サービスを要請できるようにする。物流では、トラック運送業者、コンテナ基地、荷役サービス業者から、荷下ろしスケジュール、貨物輸送などのデータを集め、情報を共有し、最適な貨物輸送を実現する。
 
 教育では初等・中等学校における英語の宿題の採点を自動化し、教師がほかの任務に注力できるようにする。医療では、AIは臨床・ゲノムデータ、画像の分析に利用し、個々の患者のリスク評価、予防、看護管理に役立てることが可能だという。具体的には、22年までにAIソフトウエアで患者の網膜の状態を分析し、糖尿病性眼病、緑内障の早期発見につなげる。
 
 AI戦略では25年、30年にはさらに進んだAI活用を実現する。

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