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経済

2019年11月13日

地場TMSが電気バス製造へ、スレンバンに新工場

 
 バスの組立生産を行うテルス・マジュ・サービシズ(TMS)は、5000万リンギ(約13億円)を投じてヌグリスンビラン州スレンバンに新工場を建設する。中国・山東省聊城市に本拠を置く中通客車と提携し、従来型のバスだけでなく、電気バスも生産する計画。東南アジア各国に輸出する。国営ベルナマ通信などが伝えた。
 
 約3万4000平方メートルの敷地に工場を建設する。2021年第1四半期に稼働開始する予定で、年産能力は当初400台を計画。その後工場を拡張し、600台に引き上げる。
 
 K.S.ルー社長は、東南アジアのバス需要が向こう3年に大きく拡大するとコメント。同社はこれまでシンガポールとミャンマーにバスを輸出しており、現在はラオスに注目。来年はカンボジアとベトナムへの輸出を目指している。
 
 TMSはもともと、複数のバスメーカーからOEM(相手先ブランドによる生産)を請け負っていたが、現在ではバス部品の95%を自社で生産可能。残り5%の部品を輸入してバスを製造している。
 
 電気バス事業では中通客車とタッグを組み、来年にも試験的に製造を開始する計画。両社は11日、協力覚書に調印した。バスの価格は1台25万米ドルと従来型バスの2倍以上するが、保守費用が安く、環境にも優しいため、需要はあるとみている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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