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2019年10月24日

インドがパーム油輸入制限の可能性、マハティール発言にピリピリ

 
 マハティール・モハマド首相が9月の国連総会で、インドが北部ジャム・カシミール州に特別な自治権を与える憲法370条を廃止したことを「侵攻、占領」と表現したことが波乱を巻き起こしている。インドは世界最大のパーム油輸入国で、マレーシアからもパーム油を輸入しているが、インド政府はマレーシアからのパーム油輸入の制限を検討しているとロイター通信が報じた。
 
 マレーシア・パーム油協会のナジーブ最高責任者は、インドとマレーシアとの貿易関係は長く、相互依存関係にあるため、引き続きマレーシアからパーム油を輸入するよう希望していると表明。
 
 パーム油業界コンサルタントのチャンドラン氏によると、輸入制限の恐れという不透明感からパーム油価格の上昇が抑制されているが、インドは現時点で食品をめぐりマレーシアと貿易紛争を起こしたくないはずと考えられるという。
 
 CIMBインベストメント・バンクのアナリストは、不透明感を除外すれば、パーム油価格は需要の後押しを受け来年は持ち直し、1トン2,300リンギ前後になるとの見通しを示した。(ザ・スター、10月22日)

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