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経済
金融

2019年10月17日

GDP成長率、5.1%→4.8%に下方修正=IMF

 
 国際通貨基金(IMF)は10月15日に発表した「世界経済見通し(WEO)」の改定版で、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要5カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)の2019年国内総生産(GDP)成長率について、見通しを4月時点の5.1%→4.8%(↓0.3ポイント)に引き下げた。
 
 アセアン主要5カ国中、4カ国で下方修正。インドネシアのGDP成長率が4月の5.2%から5.0%(↓0.2ポイント)に引き下げとなったほか、タイが3.5%から2.9%(↓0.6ポイント)に、マレーシアが4.7%から4.5%(↓0.2ポイント)に、フィリピンが6.5%から5.7%(↓0.8ポイント)にそれぞれ下方修正された。フィリピンの下方修正についてIMFは、国家予算成立の遅れや、米中貿易摩擦による貿易の不振などを理由に挙げている。一方、ベトナムは6.5%のまま据え置いた。
 
 世界全体では、4月時点の3.3%から3.0%に0.3ポイント引き下げ。背景には米中貿易摩擦の影響や、先進国の人口高齢化などがある。予測通り3.0%にとどまった場合、09年の金融危機以降で最も低い水準になるという。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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