シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP8月の新築住宅成約は1,270戸、過熱鎮静措置以降の最多

経済

2019年10月16日

8月の新築住宅成約は1,270戸、過熱鎮静措置以降の最多

 
 都市再開発庁(URA)の統計によると、不動産開発業者が売り出した新築住宅の8月の成約戸数は1,270戸で、9月実績としては過去7年のうち最多。月ベースでも政府が昨年7月に過熱鎮静措置を導入して以降の最多だった。成約戸数は前月より13%、前年同月より36%多かった。施餓鬼会のある中元節が終わったことで開発業者も売り出し戸数を増やした。
 
 特に販売が好調だったのは中心街の外縁部に位置するコンドミニアムで、成約戸数の60%を占めた。物件別売れ行きでは、シラット・アベニューのコンドミニアム「アベニュー・サウス・レジデンス」の成約が361戸という人気ぶり。南部沿岸地帯を総合的に再開発する事業の発表が人気を誘因した。床面積(1平方フィート)当たり価格の中央値は1,941Sドル(約15万4,000円)。売れ行き2位はジャラン・レンペンに建設されるパーク・クレマティスで、71戸の成約があった。価格は同1,311Sドル(約10万4,000円)と手頃。
 
 これで第3四半期の新築住宅成約戸数は前年同期比19%増の3,572戸になった。四半期ベースで、住宅ローン規制が導入された2013年第2四半期以来の高水準だ。

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