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経済
金融

2019年10月15日

個人投資家のプライベート・エクイティ投資が可能に

 
 私募資本プラットフォームを運営するキャップブリッジは、機関投資家、特定の個人投資家にのみ開放されていたプライベート・エクイティ・ファンドに、一般の個人投資家も出資できる仕組みを作り上げ、シンガポール金融管理庁(MAS)の認可を取り付けた。
 
 プライベート・エクイティ・ファンドは、複数の機関投資家などから集めた資金を基に事業会社の未公開株を取得し、企業の経営に関与して企業価値を高めた後に売却することで、高い投資利益率を得ることを目的としている。
 
 MASは条件付きで一般の個人投資家の投資を認める。投資を希望する個人は、保有資産から借金を引いた正味資産、金融資産を申告しなければならない。さらに、過去10年間のうち少なくとも3年連続して、金融関連の仕事をした経験があること。また投資目的、リスク許容度の質問への回答を求められる。
 
 キャップブリッジは主に、新規株式公開(IPO)などを計画している、かなり成長を遂げた企業に投資している。個人投資家は1回の投資機会につき1万Sドル(約79万円)まで投資でき、累積で20万Sドル(約1,582万円)まで投資できる。キャップブリッジが設ける特別目的会社が個人投資家の代理として投資に当たる。

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