シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP温室効果ガスの排出量は世界の0.11%、製油・石化が主要排出源

経済

2019年10月8日

温室効果ガスの排出量は世界の0.11%、製油・石化が主要排出源

 
 シンガポールが2017年に排出した温室効果ガスは5,250万トンで、全世界の排出量の0.11%に相当する。このうち60%は産業界が発生源で、この4分の3は製油業者と石油化学業者による排出だ。産業界が排出する温室効果ガスに関する議員の質問に対し、コー・ポークーン閣外上級相(通産担当)が10月7日の国会審議で答弁した。 
 
 同年、シンガポールが輸入した化石燃料は石油換算で1億9,000万トン。うち55%は高付加価値の化学品、石油製品に精製され、ほとんどが輸出された。電力生産では石炭や原油よりクリーンとされる天然ガスを燃料に利用しているが、天然ガスも化石燃料であることに変わりはないという。
 
 コー氏によると、政府は省エネ技術の採用を産業界に奨励しており、助成措置も講じている。しかし産業界だけでなく市民全般にも気候変動を和らげる責任があるとし、電力の節約、公共輸送機関の利用、ごみ削減を呼びかけた。

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