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経済

2019年10月8日

グラブに罰金検討、競合の広告掲載妨げ

 
 マレーシア競争委員会は3日、シンガポールに本拠を置く配車サービス大手グラブに対し、8700万リンギ(約22億円)の罰金を検討していると発表した。自社プラットホームで競合の広告掲載を拒み、健全な競争を損なったとしている。ただし罰金は最終決定ではなく、グラブに弁明する機会を30日間設けるとしている。ザ・スター・オンラインなどが伝えた。
 
 競争委は、新規参入の障壁を低く保ち、既存業者は健全な競争のもとで成長することが重要になると説明。グラブが競合の広告を排除する方針であれば、1日当たり1万5000リンギの罰金を科していくとしている。
 
 一方でグラブは、全ての競争法規に則っており、競争委による今回の指摘は「想定外だった」とコメント。自社プラットホームで第3者の広告を選別するのは当然であると主張している。
 
 なおグラブは昨年、米同業大手ウーバーの東南アジア事業を買収した際、競争法に抵触するとしてシンガポール当局から950万ドルの罰金を科されている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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