初の「スマート」都市ランキング、シンガポールが1位

 
　スイスの有力ビジネススクールIMDがシンガポール科学技術・デザイン大学（SUTD）と共同で実施した初の「スマート都市」指数調査で、シンガポールが最高の評価を得た。都市化を便益につなげ、都市化で生じるマイナス面を減じるためにテクノロジーを活用していると、都市環境を評価した。
 
　調査に回答したのは各都市に住んでいる住民各120人。都市インフラ、住民に入手可能なサービスの2面から、住民が居住地である都市をどう受け止めているかを調べた。具体的な調査項目は、健康、安全、社会の流動性、活動、機会、統治で、シンガポールは「安全な社会」「生涯学習の機会」「緑地の存在」「求人情報をオンラインで入手できる」などすべての項目で高評価だった。
 
　調査をまとめたIMD競争センターのカボリス主任エコノミストは「シンガポールは高品質のインフラを市民に提供し、技術を効果的に導入し市民生活の向上に役立てていると、市民は感じている」とコメントした。2位から10位は、チューリヒ、オスロ、ジュネーブ、コペンハーゲン、オークランド、台北、ヘルシンキ、ビルバオ（スペイン）、デュッセルドルフ。
 
　ン・チーカーン事務次官（スマート国家・デジタル政府担当）は、スマート都市指数は、技術が自分たちを利しているかの市民の意見を反映させているのが特徴、とコメントした。