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経済

2019年10月4日

貨物ターミナルを集約するトゥアス港で起工式、日系も工事を受注

 
 シンガポール西南端のトゥアス新港で、港湾運営のPSAによる貨物ターミナルの起工式が行われリー・シェンロン首相が祝辞を述べた。政府はコンテナターミナル業務をすべてトゥアスに移管する。自動化も進め、トゥアス港は2040年の全面開業時には世界最大の完全自動化ターミナルになる。
 
 全長26キロのバース(停泊所)は水深があり、世界最大のコンテナ船が停泊できる。港には関連企業が事務所を設けるスペースがあり、効率的事務が可能になるという。ターミナルのコンテナ取扱能力は年6,500万TEU(20フィートコンテナ換算)。海事産業はシンガポール国内総生産(GDP)の7%を生産しており、リー首相は「PSAはほかのほとんどの企業より経済への貢献度が大きい」と述べた。
 
 トゥアス港開発第1期の事業費は約24億Sドル(約1,863億円)で、ベルギーと韓国企業の共同企業体が受注した。バース建設などを行っている。第2期は主に埋め立て工事で、五洋建設が参加する連合体が14億6,000万Sドル(約1,133億円)で受注した。第3期、4期はまだ着工されていない。工事費用は全体で200億Sドル(約1兆5,520億円)になる。
 
 市街地に近い、PSAの3つのターミナル(タンジョン・パガー、ケッペル、ブラニ)は27年末までにトゥアスに移管する。

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