シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP第3四半期は製造業者の支払い遅延が増加、商業興信所調査

経済

2019年10月2日

第3四半期は製造業者の支払い遅延が増加、商業興信所調査

 
 第3四半期のシンガポール企業の代金支払い状況で、期限内支払いの割合は50%以下で、支払い遅延が30%超という状況に大きな変化はなかった。前期比で、部門別では製造業で支払い遅延の割合が高まり、小売業では改善した。D&B傘下の信用調査機関、シンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)が発表した。
 
 支払い期限までに代金の90%以上が支払われた場合が「期限内支払い」。期限内の支払額が50%以下の場合は「支払い遅延」とされる。支払額50~90%は「一部支払い」。
 
 期限内支払いの割合は全体で48.81%。前期より0.63ポイント悪化した。支払い遅延は37.29%で、同0.19ポイントの悪化だった。一部支払いは13.91%で、0.46ポイント悪化した。前年同期比では期限内支払いの割合は1.65ポイント改善した。統計をまとめたのはD&Bシンガポールで、160件余りの支払いを調べた。
 
 部門別で、製造業の支払い遅延の割合は39.22%と前期より1.14ポイント悪化した。特に革製品製造、印刷・出版、食品製造で悪化が見られた。
 
 支払い遅延の割合が最も高いのは建設業で、前期と同じ46.9%。サービス業、卸売業では支払い遅延の割合が高まった。最も低いのが小売業で34.47%。前期、前年同期より改善した。

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