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政治
国際

2019年9月25日

米国との軍事協定を更新、35年まで米軍が基地使用

 
 国連総会出席のため訪米したリー・シェンロン首相は現地時間9月23日、ニューヨークのホテルでトランプ米大統領と会談し、軍事協定を更新する文書に署名した。米軍は2035年までシンガポールの空軍、海軍基地を延長使用できる。
 
 両国が初めて協定を結んだのは1990年で、リー・クアンユー当時首相とダン・クエール当時副大統領が覚書に署名し、2005年と15年に更新した。シンガポールは有料で空軍、海軍基地を貸し、兵員、航空機、艦艇に対し兵站面のサポートも行ってきた。米軍は13年以降、演習、燃料補給、保守目的に戦闘機を配備し、戦艦を寄港させた。シンガポール国軍(SAF)も米アリゾナ州とアイダホ州の米空軍基地の提供を受け、演習を行っている。
 
 覚書の更新ごとに両国は協力関係を深め、05年に合意した戦略的枠組み協定で、米国はシンガポールを安全保障上の主要なパートナーに位置付けた。23日の署名式に先立ちリー首相は「署名は防衛における良好な関係を示すもの。両国の関係に満足している」と述べた。
 
 トランプ大統領は「我々はシンガポールおよび首相と特別な関係にある」とした。

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