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国際

2019年9月24日

インドネシア人家政婦3人、治安維持法で逮捕・収監

 
 シンガポール内務省は9月23日、治安維持法でインドネシア人家政婦3人を収監したと発表した。この3人は、アニンディア(33)、レトノ(36)、トゥルミニ(31)で、6~13年前からシンガポールで就労していた。外国人家政婦がこうした容疑で収監されたのは初めて。警察は別に1人の家政婦も逮捕した。彼女は仲間には加わらなかったが、3人が過激思想に染まったことを知りながら警察に通報しなかったことをとがめられ、本国に送還された。
 
 内務省によると、収監された3人は昨年8月、オンラインでイスラム国(ISIS)に関する資料に触れ影響を受け、さらにISISを支持するソーシャルメディアのチャットグループに加わり、のめり込んだ。その後、自分たちでソーシャルメディアにISIS支援のアカウントを開設し、ISISや、ISIS傘下のインドネシアの組織、ジェマー・アンシャルッ・ダウラ(JAD)に金銭支援を行った。JADの事実上の指導者アマンはテロ行為で死刑判決を受けており、JADは非合法組織の指定を受けた。
 
 内務省は、ISISが領土のほとんどを失った頃に3人がISISに傾倒したことについて、ISISの暴力的イデオロギーが依然、訴える力を持っていることを示すものと説明した。シンガポールではこれまでに19人の外国人家政婦が過激思想に染まり逮捕されたが、いずれも本国送還だった。今回の3人は治安に脅威と判断され収監された。

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