シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP昨年の資産運用残高は5%増、オルタナティブ投資が増加

金融

2019年9月19日

昨年の資産運用残高は5%増、オルタナティブ投資が増加

 
 シンガポール金融管理庁(MAS)によると、昨年の資産運用残高は前年比5.4%増の3兆4,400億Sドル(約270兆4,528億円)だった。金融市場が不安定な中での増加だったが、増加率は2017年の19%を下回った。
 
 資産運用を行っているのは、銀行、トレジャリーセンター、資本市場サービス免許保持者(不動産投資信託運営業者、金融アドバイザー、保険会社)で、約800社がMASの調査に回答した。テマセク・ホールディングスなど政府系投資ファンドによる投資は含めていない。運用されている資産の4分の3は出所がシンガポール国外で、シンガポールが資産運用業者や投資家にとりアジア投資の玄関口となっていることが示された。
 
 従来型部門への投資は増加したが、投資資産の評価の下落で資産運用残高は7%減少した。一方、オルタナティブ部門への投資は増加し、資産評価の上昇もあり、資産運用残高は15%増の6,460億Sドル(約50兆7,885億円)になった。特にプライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、不動産への投資が顕著だった。高利回りが見込めることが人気の理由だ。

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