シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPアシアタ、国内とインドネシアで合併模索継続

経済

2019年9月19日

アシアタ、国内とインドネシアで合併模索継続

 
 通信大手のアシアタ・グループは、マレーシアとインドネシアにおける重要戦略として、引き続き他社との合併を掲げている。ジャマルディン・イブラヒム最高経営責任者(CEO)が明らかにした。ノルウェー同業大手テレノールのアジア事業との合併交渉はこのほど決裂したが、業界内の競争が激化する中、競争力を高めるため他社との合併を模索する。ザ・スター・オンラインが17日付で伝えた。
 
 アシアタは今年5月、東南・南アジア最大級の通信キャリアになることを目指し、テレノール・アジア事業と9カ国にまたがる14社の合併に向けて交渉を行うと発表。しかし交渉は複雑を極め、今月初旬に交渉決裂を発表した。
 
 ジャマルディン氏は、マレーシアとインドネシアの事業については、過去3年にさまざまな企業との合併可能性を検討してきたとコメント。そのうちの一つがテレノールで、ほかにも候補があるとした。社名は明かさなかったが、インドネシアでは既に香港企業から合併提案を受けているという。なお先週には、アジアで移動体通信事業を手掛ける香港系のハチソン・アジア・テレコミュニケーションズがアシアタのインドネシア事業であるXLアシアタとの合併に関心を示していると報じられている。
 
 ジャマルディン氏は、競争が激化する業界の現状を考えれば、中期的には合併や経営統合が重要な戦略の一つになるとコメント。テレノールとの交渉決裂で合併の可能性をあきらめた訳ではないとしている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPアシアタ、国内とインドネシアで合併模索継続