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経済

2019年9月17日

8月の新築民間住宅の販売戸数、月ベースで今年2位の1,100戸

 
 8月に販売契約が結ばれた新築の民間住宅は1,122戸と予想外の多さで、7月の販売戸数(1,179)に次ぐ、月ベースで今年2番目の戸数だった。最も売れたのはジャラン・レンペンのコンドミニアム「パーク・クレマティス」で、316戸の成約があった。売り出し価格の中央値は1平方フィート当たり1,615Sドル(約12万7,000円)。
 
 8月以前に不動産デベロッパーが売り出したコンドミニアムも売れ行きがよく、8月の成約戸数の70%を占めた。8月は施餓鬼会のある中元節の期間のため、デベロッパーは新規売り出しを控えた。パーク・クレマティスの売り出しも中元節が終わった後だった。
 
 昨年8月の成約戸数は617戸。政府が前月に過熱抑制措置を導入した影響で市況が冷え込んだ結果だ。今年第2四半期の経済成長率は0.1%で、通産省は通年の成長率予想を下方修正したが、不動産仲介のJLLは「こうしたマイナスニュースも民間住宅市況には深刻な影響が及ばなかったようだ」とコメントした。
 
 コリアーズ・インターナショナルは、8月以前に売り出された物件の人気が高まったことについて、新規売り出し物件と比べ値ごろ感が生じたためと分析している。3月に売り出されたフローレンス・レジデンスは122戸の成約があり、価格は1平方フィート1,438Sドル(約11万3,000円)だった。

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