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社会

2019年9月16日

風向きが変わりヘイズがシンガポールにも、14日は屋外イベント中止

 
 インドネシアの森林火災が主因の煙害(ヘイズ)が、風向きが変わったためシンガポールにも大量に流れ込み、14日は大気汚染指数(PSI、24時間平均値)が114と、身体に害がある101~200の水準に達した。この水準まで上がったのは2016年8月以来。
 
 このためN95マスクを求める客が増え、一部の店舗では売り切れの事態も。シンガポール環境庁(NEA)によると、シンガポールとスマトラ島の中央部、南部は数日雨なしの天気が続く見通しで、PSIはさらに上昇の可能性がある。
 
 14日はマラソン大会STランのためのトレーニングや国際女子サイクリングのイベントは中止された。ジュロン・バード・パークに来ていた台湾出身の家族は、煙を吸っているのと変わらないと感じ、食堂に避難したという。NEAは屋外での長時間にわたる活動、激しい運動を控えるよう呼び掛けている。
 
 しかし大気の状態は15日には改善し、PSIは身体に害がある水準だったが、微小粒子状物質(PM2.5=粒径2.5マイクロメートル以下の汚染物質)の濃度が通常レベルであったため、複数の長距離走大会やサッカーのプレミアリーグ、ホッケーの試合が予定どおり行われた。NEAによると、PM2.5の方がより正確に現在の大気の状態を判断できるという。
 
 野焼きなどによる森林火災はインドネシア領スマトラ島、カリマンタン島およびマレーシアの一部で発生している。

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