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経済
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2019年9月10日

YTLのREIT、伊勢丹所有のウィスマ・アトリア持ち分の買い取り希望

 
 マレーシア系YTLが経営するスターヒル・グローバル不動産投資信託(SG・REIT)は、シンガポール伊勢丹が所有するウィスマ・アトリアに対する持ち分の買い取りを希望しており、消息筋によると、最近買い取りを正式に提案した。
 
 ウィスマ・アトリアはシンガポール随一の繁華街オーチャード・ロードでも、オーチャード駅隣接地という最高の立地にある老舗ショッピングモール。SG・REITは区分所有権の74%を所有しており、残りを伊勢丹が所有している。
 
 伊勢丹の持ち分は昨年末時点の時価で2億9,070万Sドル(約225億4,379億円)と査定されており、SG・REITはこの額以上で買い取る用意があると表明したもようだ。
 
 SG・REITを運営する会社のホー・シン最高経営責任者はかねてからシンガポール伊勢丹の持ち分に関心があることを表明していた。しかしシンガポール伊勢丹親会社の三越伊勢丹は売却に消極的で、決断を遅らせてきた。シンガポール伊勢丹も昨年度年次報告で、ウィスマ・アトリアはこれまでどおり戦略的資産だとした。
 
 しかしシンガポール伊勢丹の少数株主は売却を求めている。同社の業績が彼らの「期待以下」、かつ、持ち分が同社の時価(1億9,700万Sドル)を上回っていることも売却を望む理由だ。

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