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経済
金融

2019年9月9日

中国平安保険の子会社、仮想銀の免許申請検討

 
 中国平安保険傘下でフィンテック事業の上海壹賑通金融科技(壱賑通:ワンコネクト)が、シンガポールで実店舗を持たない仮想銀行(バーチャル銀行)免許の申請を検討しているようだ。複数の香港メディアが6日、外電情報として伝えた。
 
 壱賑通はライセンス取得を通じ、現地で中小企業向け銀行サービスに乗り出したい考え。同社は今年5月、すでに香港で仮想銀行の免許を取得している。
 
 シンガポール当局は先月末、非銀行企業5社を上限に仮想銀の免許を発行すると発表した。銀行業の競争促進を目的としている。2015年12月設立の壱賑通は、18年3月時点で銀行478行、非金融機関1970社超にファイナンス・テクノロジーサービスを提供している。
 
 平安保険は保険グループ中国2位、民営ではトップ。生保業務を主力とするが、損保業務の比率も高く、ともに国内2位(首位は生保が人寿保険、損保が人民財産保険、いずれも国有企業)。銀行・証券業務なども手がけ、経営陣の指向する「バランスの取れた金融コングロマリット」への転身が進む。近年はフィンテック事業の発展にも注力する。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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