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経済

2019年9月9日

バイオマスのヘンフアット、ヤシ繊維メーカーを買収

 
 ココヤシ繊維などバイオマス(生物資源)製品を生産販売するヘンフアット・リソーシズ・グループは9月5日、ココヤシ繊維メーカーのサブット・ケラパ・トレンガヌ(SKT)を買収すると発表した。買収後はココヤシ繊維の国内シェアが約80%に上昇する見通し。同日付各紙が伝えた。
 
 ヘンフアットは完全子会社を通じて、SKT大株主の個人から株式97%を取得する。取得額は20万リンギ(約510万円)。同日に売買契約を結んでおり、半年以内の買収手続き完了を見込む。
 
 SKTはマレー半島東海岸のトレンガヌ州で工場を操業。月産能力はココヤシ繊維が150トン、副産物のココピートが240トンに上る。工場の近隣にヤシ農園があり、原料のヤシ殻を安く調達できるという。将来は近隣で東海岸鉄道(ECRL)の開通が予定されており、輸出向け製品を同鉄道でクアラルンプール近郊のクラン港まで運べると見込む。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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