シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP上半期の信用詐欺被害が増加、多いのは電子商取引など4タイプ

社会

2019年9月2日

上半期の信用詐欺被害が増加、多いのは電子商取引など4タイプ

 
 上半期に警察に届け出のあった信用詐欺は前年同期より7%多い約3,610件だった。うち電子商取引、融資、性的サービスをにおわせた詐取、インターネット恋愛詐欺の4種が計2,888件で全体の80%を占めた。
 
 融資詐欺の件数は2倍強の692件で、被害総額は220万Sドル(約1億6,832万円)。性的サービスの提供などをにおわせた詐欺も約2倍の456件で、被害総額は110万Sドル(約8,416万円)。資金移転で最も利用されたプラットフォームはアイチューンズとアリペイ。
 
 電子商取引詐欺は1,435件と件数で最多。うち53%の事件ではフリマアプリのカルーセルが利用された。被害総額は120万Sドル(約9,181万円)。フェイスブック利用の詐欺も270件と多かった。ほかに、インスタグラム、ショッピー、ラザダが利用された。
 
 詐欺に使われた商品は、電子機器、チケット、ホテル客室予約、自動車レンタル。インターネット恋愛詐欺は306件で被害総額は1,710万Sドル(約13億円)。1件当たり被害額の最高は240万Sドルだった。
 
 こうした犯罪の多くは外国を拠点とする犯罪組織によるものだ。このためシンガポール警察は3大銀行と協力し、犯罪に利用されていると考えられる疑わしい口座を、手続き開始から数日で凍結する措置を1月に講じた。これまでに815の口座を凍結しており、被害額(240万Sドル)の35%の回収に成功した。

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