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経済

2019年8月27日

医療技術スタートアップへの昨年の投資、21件1億ドル

 
 医療技術調査サービスのガレン・グロース・アジアがシンガポール経済開発庁(EDB)の協力を得てまとめたところによると、シンガポールの医療技術スタートアップに対する2018年の投資は21件、1億500万米ドル(約110億円)だった。
 
 アジア太平洋地域の医療技術スタートアップへの投資は294件、63億米ドル(約6,638億円)で、国別1位は中国で55億9,000万米ドル(約5,889億円)の投資だった。
 
 シンガポールのスタートアップへのベンチャー投資は、12年は事業の初期段階への投資がほとんどを占めたが、18年は、成長ステージであるAラウンドの初期段階への投資が多くを占め、医療技術のビジネス生態系が成熟しつつあることが示された。経営が軌道に乗り安定化し、収益が伸びてゆく時期であるBラウンドの出資もあった。
 
 シンガポールの医療技術スタートアップの数は12年の45社に対し、18年は174社。業務領域は診断、健康管理、リモートモニター、健康増進など。
 
 傑出した企業の1社がバイオフォーミスで、セコイア・インディアなどからBラウンド資金として3,500万米ドル(約37億円)を調達した。人工知能(AI)、患者用モバイルアプリ、身にまとえるバイオセンサーを組み合わせた技術で、慢性病の状態を管理する。

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