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経済

2019年8月27日

百貨店のメトロ、センターポイント店を閉鎖へ

 
 百貨店のメトロはセンターポイントに開設した旗艦店を、9月15日付で閉鎖する。入居期間わずか5年での撤退だ。センターポイントではタイムズ・ブックストア、ティアンポー・ジュエリーなどほかにも複数のテナントが店舗閉鎖を既に発表している。 
 
 メトロのシンガポール国内店舗は、これでパラゴンとコーズウエー・ポイントの2店のみになる。メトロはインドネシアでも百貨店を運営しており、ほかに不動産開発・投資を手掛けている。センターポイントはMRT南北線のサマセット駅近くという好立地にあるが、往来客は少なく、8店舗は空き家。閉店セールを実施している店も2つある。
 
 センターポイントの広報担当者はストレーツ・タイムズの取材に対し、体験型小売りのコンセプトを導入すると説明した。コワーキングスペースも設けるという。同百貨店は3年前に5,000万Sドル(約38億円)を投じた全面改修を終えたばかり。しかし小売業の専門家は、メトロ、センターポイントともに時代遅れと指摘する。
 
 シンガポール国立大学ビジネススクールのアン准教授によれば、メトロの品ぞろえは若い世代の好みに合わない。対照的に、オーチャード・セントラルなど近隣のショッピングモールは若者の心をつかんでいる。

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