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金融

2019年8月21日

東南アジア銀行のESG、最高はシンガポールの3行とタイのカシコン銀

 
 銀行が融資判断をする際、融資予定先の財務情報だけでなく、環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素も考慮しているかをみるESGインテグレーション調査で、東南アジア35銀行のうち、70項目のうち少なくとも半数以上を満たしていたのは、シンガポールの3銀行(DBS、OCBC、UOB)とタイのカシコン銀行だけだった。
 
 調査は世界自然保護基金(WWF、本部米国)が行った。石炭火力発電への新規融資停止や森林伐採に協力しないとの姿勢を示したのはシンガポールの3行のみ。環境劣化、気候変動などの脅威に、政策、手続き、人員、製品、保有資産の面で速やかに対応している銀行はなかった。
 
 しかし、昨年との比較では74%の銀行がESGインテグレーションで改善点が見られた。51%の銀行は環境への配慮を考慮した商品を提供しているが、再生可能エネルギーに集中しており、インフラ、エネルギー効率、食品、農業、土地利用への融資は不足しているという。
 
 57%の銀行はESG問題を監督する上級管理職を置いていた。

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