シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP2QのGDP成長率4.9%に加速、個人消費が堅調

経済

2019年8月19日

2QのGDP成長率4.9%に加速、個人消費が堅調

 
 マレーシア中央銀行は8月16日、2019年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で4.9%だったと発表した。前四半期の4.5%から加速し、18年第2四半期以降で最高となった。全ての産業がプラスとなり、とりわけ製造業とサービス業が成長をけん引した。支出面では個人消費が堅調で、貿易収支も改善した。
 
 成長率を産業別にみると、サービス業が6.1%で最高。ただし前四半期の6.4%から伸びがやや減速した。次いで高かったのは製造業の4.3%。前四半期の4.2%から伸びが加速した。パーム油生産などの農業は4.2%となり、前四半期の5.6%から減速。一方、鉱業は天然ガスの生産が増えたことで、前四半期のマイナス2.1%から2.9%のプラスに転換した。建設は0.3%から0.5%に加速した。
 
 成長率を支出別にみると、個人消費が7.8%で最も高く、前四半期の7.6%から伸びが加速。一方で政府支出が前四半期の6.3%から0.3%に鈍化した。輸出が0.1%増え、輸入が2.1%減ったことで貿易収支は改善した。住宅投資や設備投資、公共投資などの総固定資本形成はマイナス0.6%。18年に中断した東海岸鉄道(ECRL)建設などの大型案件の再開が決まるなか、前四半期のマイナス3.5%からマイナス幅が縮小した。
 
 中銀は19年のGDP成長率が政府目標レンジの4.3〜4.8%に収まると予想。インフレについては、19年下半期は上半期に比べて高くなるとみている。18年の税制変更の影響が出るためだが、需要過剰となる兆しはないため、総じて安定するとしている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP2QのGDP成長率4.9%に加速、個人消費が堅調