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経済

2019年8月2日

世界有数の会議、展示会誘致に力点 観光局のタン首脳

 
 昨年10月、国防省幹部からシンガポール政府観光局(STB)の最高責任者に転じたキース・タン氏は、ビジネス・タイムズとの単独会見に応じ「世界有数の国際会議や展示会の誘致に力を入れているが、単にそうしたイベントを増やすだけでなく、シンガポールを長期にわたる開催地にしてもらえるよう育成することも重要」と抱負を語った。
 
 そうしたイベントの代表例が、隔年開催のシンガポール航空ショーと、域内安保を話し合うシャングリラ・ダイヤログだ。タン氏は「そうしたイベントに参加のためシンガポールに来る最高経営責任者(CEO)の10人に2~3人は、地域本部設立を考える時、シンガポールが頭に浮かぶよう希望している。家族を連れての旅行を考える時も同様だ」と語った。
 
 最近の成果では、皮膚科学団体の国際連盟が2023年に世界大会をシンガポールで開くことを決めた。内外から1万5,000人が参加するシンガポールで過去最大の医療関連イベントだ。20年10月には、09年以降、ドイツのケルンで開催されてきた世界最大規模のコンピューターゲームの見本市ゲームズコムが開催される。アジアでの開催は初。
 
 タン氏はフランクフルトを訪問した際、マリオット・グループのホテルに滞在した。チェックインカウンターがバーになり、朝食を出すカウンターにもなり、2~3人の職員が客の受け入れから給仕まですべての業務を行っているホテルで、シンガポールでもこうした革新的アイデアの採用を奨励するという。

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