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経済

2019年8月1日

下半期の業況見通し、製造業・サービス業とも悪化

 
 下半期の業況見通しは製造業、サービス業とも悪化した。経済開発庁(EDB)と統計局が計1,897社を対象に実施した調査から分かった。
 
 製造業の先行き判断DI(好転予想企業の割合-悪化予想企業の割合)はマイナス11%で、前年同期に調査した時の7%、前期調査の1%より大幅に悪化した。こうした景況感の悪化は実際の数字に表れており、今年の非石油地場輸出(NODX)は2桁減で、工業生産高も減少している。
 
 部門別で先行きを楽観しているのはバイオ医学で、ワクチンなど生物製剤の輸出増を見込んでいる。最も悲観なのは化学、電子、精密工学の各部門。サービス業では業況改善を予想している企業の割合が14%、悪化を予想している企業の割合が12%で、DIは2%とプラスを維持したものの、前年同期の9%、前期の4%を下回った。
 
 先行きを楽観しているのは宿泊、外食部門で、9月のフォーミュラワン夜間レースと年末の祝祭シーズンに期待している。一方、米中貿易戦争や世界的な経済低迷の影響を受けている小売・卸売業、金融・保険サービスは悲観的だ。

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