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経済

2019年7月30日

マレーシア・シンガポール合弁のM+S、デュオ・タワーを売却

 
 マレーシア、シンガポールの国営投資会社が出資して設けたM+Sは、オフィール・ローチョー地域に開発した高層ビル「デュオ」のうち、オフィススペースとショッピング施設を15億7,500万Sドル(約1,249億円)で、独系アリアンツ・リアル・エステートと香港のプライベートエクイティ業者、ガウ・キャピタル・パートナーズに売却する契約を交わした。
 
 売却するのはオフィス棟のデュオ・タワー(延べ床面積57万平方フィート)とショッピング施設のデュオ・ガレリア(同5万6,000平方フィート)。デュオ・タワー上階の15フロアを占める、ハイアットブランドの高級ホテル「アンダーズ・シンガポール」は引き続きM+Sが保有する。
 
 M+Sはマリーナ・ベイの複合ビル、マリーナ・ワンも所有している。マレーシア、シンガポール政府は2010年、マラヤ鉄道がシンガポールに保有する土地をシンガポールに引き渡す見返りに、オフィール・ローチョーとマリーナ・サウスの土地の提供をうけ、マレーシア側が60%、シンガポール側が40%出資して設けたM+Sが同2件の不動産を開発した。
 
 ガウ・キャピタル・パートナーズはブギス地域でホテルと複合商業ビルを所有しており、最近もロビンソン・ロードのオフィスビルを約7億Sドル(約555億円)で購入した。

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