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社会

2019年7月17日

会計検査報告、調達や契約管理で過失

 
 会計検査院は7月16日、2018~19年度(18年4月~19年3月)の公会計に対する検査結果を年次報告として公表した。国家開発、国防、人材開発、文化・共同体・青年の各省(傘下の法定機関を含む)で情報技術(IT)管理の弱さ、調達・契約管理面の過失があった。しかし詐欺、汚職の痕跡はなく、会計は適正とみなせるという。
 
 検査院は16省、8政府機関、9法定機関、4国営ファンド、4国営企業、そのほか3組織の会計を検査した。過失があった分野は前年度とほとんど同じで、ゴー・スーンポー検査長官は「同じような過失を繰り返さないことが重要だ」と規律を求めた。
 
 国防省では個人情報アクセス権の監督で、特に外部ベンダーで追跡が不適切だった。また空軍パイロットに対する飛行手当支給の過不足があった。国立美術館建設では契約内容の変更が142点承認され、建設業者への支払いも過剰だった。保健省、社会・家族開発省では補助金計画の実施で過失があった。

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