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経済

2019年7月10日

サイムダービーの自動車部門、外国社との提携に意欲

 
 コングロマリット(複合企業)大手サイムダービー(SIME)傘下の自動車メーカー、サイムダービー・モーターズは、新たな外国メーカーとの提携に向けて協議を行っている。デニス・ホー社長が明らかにした。現在は独BMWやマツダ、韓国の現代自動車と提携しており、さらに提携先を増やしたい考え。ザ・スター・オンラインが8日付で伝えた。
 
 外国メーカーの名称は明らかにしていないが、2社以上と交渉している。東南アジアの他社もそれらメーカーとの提携を熱望しているという。ホー社長は、タイやベトナムは外国の自動車メーカー誘致に優遇措置を施しており、こうした国々との競争になると話した。
 
 新たな外国メーカーと組み、サイムダービー・モーターズ子会社のイノコムが持つ81万平方メートルの工場用地(44万平方メートルを使用中)で製造を行う方針。イノコムにはサイムダービー・モーターズが51%、マツダの正規代理店であるベルマツオートが29%、現代自が15%、サイムダービー・ヒュンダイが5%を出資。BMWやミニ、マツダ、現代自の車両を組立生産し、うち65%を国内に、残り35%を海外に出荷している。
 
 ホー社長は、「現在はエンジン車しか輸出していないが、3年以内にプラグインハイブリッド車(PHEV)を輸出したい」と述べた。
 
 同社長はまた、年産能力を現在の4万台から向こう3年に5万台まで引き上げる計画を明かした。同社は自動車の組立製造や販売のほか、輸入も行っており、マツダやBMW、ミニ、現代自のほかに、ジャガーやランドローバー、ポルシェ、フォードも扱う。今年の販売目標は7万5000台に設定している。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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