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社会

2019年7月3日

デング熱患者が急増、最多感染地域は東部

 
 デング熱感染者が急増している。先週報告された感染者は500人と週ベースでは3年来の最多で、今年の感染者数は6,200人になった。昨年と一昨年の感染者の合計より多い。
 
 感染者の3人に1人強は3~4日の入院を余儀なくされており、先週は1日に24人が入院した計算だ。今年の感染者のうち、重症の出血性デング熱の患者は44人で、うち5人が死亡した。
 
 シンガポール環境庁(NEA)によると、デング熱ウイルスを感染するヤブカ(ネッタイシマカ)の5月の生息数は3月より56%増加した。NEAは蚊の繁殖を可能にする水溜の除去、殺虫剤散布を継続的に行う。
 
 6月から10月は気温が比較的高いため、蚊の繁殖期間が短縮される。この結果個体数が増え、デング熱感染も増加するのがこれまでの例だ。
 
 感染多発地域は125カ所で、北部に多い。感染者数最多の地域はウッドランズ・アベニュー6の2カ所で、感染者はそれぞれ212人、162人。感染者最多の住宅棟はチャイ・チー・ドライブのブロック55で、54人が感染した。
 
 デング熱ウイルスに感染すると熱が最長7日間続く。深刻な出血性の場合は、歯茎、鼻からの出血、皮下出血、血尿、血便の症状が出る。

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