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経済

2019年7月1日

輸出企業が先行き楽観視、米中摩擦で恩恵=RAM

 
 マレーシアの大手格付け会社RAMレーティングスが行った景況感調査で、輸出志向企業が向こう半年の先行き見通しを楽観視していることが分かった。米中貿易摩擦の長期化により、世界的に調達先が分散されていることがマレーシアの輸出業者にはプラスに写っている。ザ・サン・デイリーが6月27日付で伝えた。
 
 輸出志向業者の2019年第2四半期の景況感指数は57.9となり、前四半期から2.1ポイント上昇。指数が上向いたのは3四半期ぶりで、上昇幅は過去で最高だった。とりわけ売り上げと利益が伸びるとの見方が強かった。
 
 RAMレーティングスは、米中貿易摩擦により恩恵を受けた国の一つがマレーシアであるとの見方。中国企業に代わってサプライチェーンに組み込まれたマレーシア企業には、韓国やタイなどからの輸出受注が増えているという。工場の稼働率が95%を超えている輸出志向企業は25.9%に上っており、前四半期の14.3%を大幅に上回っている。
 
 ただし先行きを楽観視しているのは輸出志向企業が中心で、中小規模の製造業者の景況感は51.8と前四半期から0.3低下している。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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